なぜ、足の裏は臭うのか?
どのようなメカニズムでニオイが発生しているのか?
足の裏からの汗、アカを餌として、微生物が増殖する時に出来る副産物が、ニオイの元になります。つまり、ニオイの発生は、
①・・・皮脂(皮膚のはがれカスや脂など)が足の裏に蓄積する。
②・・・汗などの適度な水分と温度で、皮脂(タンパク質・油脂など)が足裏に住んでいる微生物(常在菌)により分解し、ニオイの元である化学物質ができる。(低級脂肪酸など)
③・・・微生物分解によりできたニオイの化学物質が足の裏やクツに染み込み、一部がクツと足の隙間から臭ってくる。
④・・・靴の中に染込むとなかなか取れない。足の裏では角質に染込むと足の裏の皮が新しくならないとニオイの元は取れない。
足裏は日常生活で無菌的にすることはできません。だから、微生物の数を0にするのではなく、最初の数を減らし、増殖をさせないことが重要です。
皮膚の新陳代謝
皮膚の生まれ変わりであり、表皮(肌)の奥にある皮膚細胞が細胞分裂をして、新しい細胞が作られ、どんどん表面にそれらの細胞が上がっていきます。そして、アカとして剥がれ落ちます。これが大体、28日間で起こりますので、28日で皮膚が入れ代わることを示しています。
子供の新陳代謝
子供は大人と同じ数の汗腺があり、また、低年齢なほど新陳代謝が盛んで運動量も多く、活発なので心拍数や呼吸数も多く、体温も高めです。だから、赤ちゃんの体温は大人の体温に比べて高く、想像以上もの汗をかき、代謝も良いものです。つまり、温度が高く、汗かき。
間違いだらけのニオイ対策
足の洗い方の迷信
○ ゴシゴシよく洗うこと。
絶対にしては駄目です。皮膚がささくれてしまい、微生物の増殖に最適な環境を作ってしまいます。数日後には、異臭がする可能性が高いです。
○ ボディーソープでよく洗うこと。
ボディ-ソープには保湿成分が入っており、また、最近に汚染されている可能性が高いので、普通に使用するには非常に良いのですが、足のニオイを取るためのものには良くありません。固形石鹸(近くのドラックストアで500円ぐらいでありました)や薬用固形石鹸を使用しましょう。
○ お風呂場でとにかく、きれいに洗う。
場合によります。風呂場の床がぬめっていたり、足拭きマットを何日も連続で使用していては、せっかくきれいにした足の裏が汚染されてしまいます。足の裏が濡れるような状況では、常に清潔なものを使用するように心かけましょう。
足の臭い、本当に大丈夫
これを知りたい、本当にこれで大丈夫かと思うこと
○ 臭わない人と臭う人の違いは何なんでしょうか?
○ いろんな商品があるけど、どれが子供に使えて効果的なのでしょうか?。
○ 供にとってニオイを減らすことができる食事療法等などはありますか?
○ 子供の足のニオイを根本から取り除く方法はありますか?
○ 夏休みはサンダルが多いのですが、足の裏が臭くならない方法は?
○ 突然、足のくさい日が来てしまう。そんなことがあるでしょうか?
○ 足のニオイって遺伝するものなのでしょうか?
○ 足のニオイをとるような、手術ってありませんか?
足の臭いの心配事
3:どうしたいのか?
何度も思ってしまうのは・・・・・
どういう目で見られているのか? 自分自身の心配ごと
○ 足がくさすぎて病気かと思ってしまうが、大丈夫なのか?
○ ニオイがきついのは、身体に異常があるのでしょうか?
○ こんな幼い年齢からだと、成長期どんどんすごいことになっていくのでしょうか?
○ 子供に大人の消臭スプレーとか使っても良いのでしょうか?
子供の足の臭い
次の項目に当てはまる人は、足の裏が臭う可能性が十分にあります。
ちょっと注意してください。でも、気にかけすぎるのも良くありませんよ。
では、どのような子供たちがニオイやすいのか?
2-1:汗かきタイプとは・・・
○ 体質では、 太っている
緊張しやすい
○ 生活スタイルでは、 水分過多
裸足が多い
園でクツが決められている
2-2:クツ蒸れタイプとは・・・
○ クツのはき方では、 毎日、同じクツを履いている
サイズの合わないクツを履いている
○ 汗のかき方では、 寒くなるほど、足の裏に汗をかく
汗で靴下がびしょびしょになる
2-3:においやすいタイプとは・・・
○ 生活習慣・体質では、 野菜をあまり食べず、肉ばかり食べる
家族で臭う人がいる
つめが伸びている
○ クツの扱いでは、 足を良く洗わない
靴下を履き替えない
素足でクツを履く
幼稚園で決まったクツを履いている
どのような人が臭いやすいのか
2:どのような人が臭いやすいか?
それぞれ、対処がちょっとずつ違ってきくるが、基本は同じです。
でも、子供は、やっぱり親の手伝いと気配りが必要です。
男女とも、1から8才までのニオイはきついです。
特に、赤ちゃんでは「立ち始め」,幼児では「幼稚園」,小学校では「低学年」です。
小学校3年生以降は、足をしっかり洗うことができますので、ニオイが軽減されてきます。特に女の子は、ニオイ自身を気にしますので、ニオイが減ってくる時期は男の子より早い傾向にあります。
もし、今、足のニオイがきつくて悩んでいるのならば、【いつかはなくなる・軽減される】と思ってください。いつかは平穏な日常がきます。
足のニオイが発生するために、各年代で共通しているのは、かいた汗がすぐに蒸発せずに、クツの中、ソックスの中で 蒸れる ことです。
足の裏は汗腺が多く、1 日にコップ約 1 杯分の汗をかきます。子供も大人と同じ数の汗腺があり、体温も少し高めですので、基本的には汗っかきです。だから、子供にとってクツを履くと蒸れるのは当然です。サンダルを履くと臭くなる。ある意味、自然なことです。
足にかいた汗を放置しておくと、足の裏の新陳代謝により剥がれ落ちた皮膚が足裏の常在菌によって分解され、低級脂肪酸となり、この物質がニオイとして出てきます。
つまり、「汗の水分」が「蒸れ」となり、「足の裏の皮膚・皮脂」が「あか」となり、微生物の「えさ」へと変化します。
実は、汗かきほど、足の臭いがきついと言いますが、太っていても、汗かきでも、臭わない人はたくさんいます。これは、足の裏の手入れや日頃から汗への気配りがあるからです。
いつ、ニオイが軽減されるのか?
いつ、ニオイが軽減されるのか?
○ 小学校の前後でニオイが大幅に軽減されることが多いです。
○ 男の子より女のこの方が、ニオイがしなくなるのが早い。
やっぱり、臭いは早くに亡くなってほしいですよね。